リコーダーの魅力

リコーダーの魅力とは?

管楽器の中では、楽器本来の音を出すことは比較的簡単で、美しい音色が魅力です。
小学校から始まる学習用楽器として馴染み深い楽器ですが、実はその歴史は古く、この楽器のために書かれた曲がたくさんあります。
また、リコーダーは低音から高音までさまざまな種類があり、四重奏を楽しむ事もできます。

リコーダーの歴史

リコーダーは600年以上前に生まれ、ルネサンス時代(15世紀~16世紀頃)のヨーロッパでは、特にアンサンブルではなくてはならない楽器でした。
バロック時代(16世紀終わり~18世紀前半)に全盛期を迎え、教会や王宮で奏でられることも多く、その当時の絵画にも多く登場しています。
ところが横吹のフルートの登場により、リコーダーは徐々に姿を消していき、18世紀半ばには一旦忘れ去られてしまいました。
しかし、研究者の手によってリコーダーは20世紀に復活を果たします。古い楽器をその当時の楽器で演奏するという研究が進み、音楽家たちが再びリコーダーに光を当てたのです。

リコーダーの種類

リコーダーにはさまざまな種類があります。
もっとも独奏曲の多いのはアルトリコーダーで、バロック時代のソナタや協奏曲の大部分は、アルトリコーダーのために書かれています。
アンサンブルでは、ソプラノ、アルト、テナー、バスの4種類を用いた四重奏が一般的です。
同じ指使いでも、リコーダーの種類によって出る音は異なります。
リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー)と、アルト系(アルト、バス)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。

リコーダー豆知識

リコーダーは小鳥と関係のある曲がいくつもあって、フランスではリコーダーの吹き口の形から、"くちばしをもった笛"という意味のフルート・ア・ベックという呼び方もあるほどです。